この秋、諏訪大社の神さまと仏さまが150年ぶりに再会します。
このプロジェクトは、諏訪の地で育まれた神様と仏様が共存したかつてを振り返るものです。
秘仏とされるものも含め、諏訪大社ゆかりの仏像や仏具を、
諏訪地域25ヶ所の寺院において同時期に一斉に公開、博物館では特別公開展を実施いたします。
〜背景〜
日本全国で、平安後期から明治維新の長きに渡り、
「神仏習合」という信仰思想が根付いており、神さま仏さまを一体のものとして敬っていました。
諏訪大社(当時は諏訪神社)にも神宮寺をはじめ、多くの寺院や僧坊(僧尼の宿所、坊舎)が建立されていました。
しかしながら、明治新政府から「神仏判然令」が発令され、
一体となっていた神道と仏教は分けられます。
その後、「廃物毀釈(はいぶつきしゃく)」という行き過ぎた運動が全国的に起こり、
貴重な文化財である仏像や経典など寺院などの建物自体が次々と破壊されました。
1000年に及ぶ文化の礎がわずか150年前に激変を遂げたのです。
諏訪の地でも神宮寺五重塔などの貴重な文化財が破壊されました。
幸いにして、諏訪はそれほど廃仏毀釈の運動が激化せず、神宮寺に祀られていた多くの仏像などは寺院に引き取られ、今も大切に受け継がれています。
◇開催期間/2022年10月1日(土)〜11月27日(日)
◇会 場/
・諏訪地域社寺25箇所
・諏訪市博物館、下諏訪町立諏訪湖博物館
※公開場所によって休業日や公開時間が異なります。
◇内 容/
・諏訪社神宮寺由来の仏像等の一斉公開
・博物館等における特別公開展の実施
『奉告祭』
奉告祭では、神職が神事、僧侶が神前読経を奉納。
境内の外から僧侶行列や神仏を供養する「散華」を行います。
●9月30日(金) 散華 午前10時〜 諏訪大社上社本宮東参道
ご神事 午前11時〜 諏訪大社上社本宮神前
●11月28日(金) 午後の予定 諏訪大社下社秋宮神前
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萃sui-諏訪湖 山嵜